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ひとり親として仕事を探したり、今の働き方を見直したりするとき、
「収入を増やしたい」
「子どもとの時間も大切にしたい」
「できれば正社員で働きたい」
と、いくつもの希望が重なることがあります。
どれも大切なことですが、すべての条件を最初から満たす仕事を探そうとすると、なかなか決められなくなることもあります。
そこで、まず考えたいのが、
「この働き方を半年後、1年後も続けられそうか」
という視点です。
給与が高くても、毎日の帰宅が遅くなり、子どもの送迎や食事の時間に無理が出れば、長く続けることが難しくなる場合があります。
反対に、今は少し収入が低くても、
といった職場なら、働き続けながら経験を積み、将来の収入アップにつなげられる可能性もあります。
子どもの年齢や、保育園・学校・学童の利用状況、近くに頼れる家族がいるかどうかによっても、働ける時間は変わります。
たとえば、
では、同じ「9時から17時の仕事」でも負担は同じではありません。
そのため、
「ひとり親ならこの働き方が正解」
というものはありません。
大切なのは、周囲と比べることではなく、自分と子どもの生活に合う働き方を探すことです。
また、育児と仕事を両立するための制度は、ひとり親だけを対象にしたものではありません。要件を満たす労働者が利用できる制度として、育児・介護休業法などに定められています。
2025年には制度の拡充も行われていますので、昔の働き方だけを前提に考えず、現在利用できる制度も確認してみましょう。共育(トモイク)プロジェクト

求人票を見るとき、最初に目に入りやすいのは、
「9:00〜17:00」
などの勤務時間です。
しかし、子育てとの両立を考える場合は、勤務時間だけを見るのではなく、
家を出てから、再び家に戻るまでの時間
で考えることが大切です。
たとえば、勤務時間が9時から17時でも、通勤に片道1時間かかれば、往復で2時間必要になります。
さらに、
といった時間もあります。
求人票上では「7時間勤務」であっても、実際には朝から夕方まで9時間、10時間と拘束される場合があります。
仕事を選ぶときは、
「何時まで働けるか」ではなく、「何時までなら無理なく家に戻れるか」
から逆算してみると分かりやすくなります。
「残業月10時間」と書かれていても、その10時間が毎日少しずつ発生するのか、月末など特定の日に集中するのかで、子育てへの影響は変わります。
面接などで確認できる場合には、
などを聞いておくと、実際の生活をイメージしやすくなります。
2025年10月から、3歳以上から小学校就学前までの子を育てる労働者について、事業主には、一定の要件のもとで柔軟な働き方を実現するための措置を講じることが求められています。
事業主は、
の5つの中から2つ以上を用意し、対象となる労働者は会社が用意した制度の中から利用するものを選ぶ仕組みです。厚生労働省
ただし、
「どこの会社でもテレワークと時短勤務の両方を自由に選べる」
という意味ではありません。
会社がどの措置を導入しているかによって利用できる内容が変わります。
転職先を選ぶときには、求人票だけでなく、その会社が実際にどの両立支援制度を設けているのかも確認するとよいでしょう。

どれだけ予定を立てていても、子育てには予定どおりにいかない日があります。
朝になって子どもが熱を出したり、学校から突然、
「体調が悪いので迎えに来てください」
と連絡が入ったりすることもあります。
感染症による学級閉鎖で、数日間子どもが自宅にいることになる場合もあります。
ひとり親の場合、代わりに迎えに行ける人がいなければ、自分が仕事を調整しなければならない場面もあるでしょう。
だからこそ仕事を選ぶときは、
「普段働けるか」だけでなく、「予定外のことが起きたときに対応できるか」
も確認しておくことが大切です。
2025年4月から、それまでの「子の看護休暇」は**「子の看護等休暇」へ変更され、対象となる子の範囲も小学校3年生修了まで**に拡大されました。
対象となる労働者は、子どもが1人の場合は年度につき5日、2人以上の場合は10日まで、1日単位または時間単位で取得できます。
利用できる理由には、
などがあります。厚生労働省
ただし、対象となる労働者には一定の条件があります。また、休暇中の給与が支払われるかどうかは会社によって異なります。
そのため、
「法律に制度があるから、休んでも必ず給料が出る」
とは考えず、就業規則や会社の制度を確認してください。母性ナビ
制度として休暇が用意されていても、
「実際には利用している人がほとんどいない」
「急な休みを取りにくい雰囲気がある」
という職場も考えられます。
逆に、
といった職場なら、子どもの急な体調不良にも対応しやすい場合があります。
面接で、
「子育て中の社員はどのような働き方をされていますか」
と尋ねる方法もあります。
制度名だけを見るのではなく、実際に利用しながら働き続けられる職場かどうかを見ることがポイントです。
仕事を探すときに「休む可能性があること」を必要以上に申し訳なく考える必要はありません。
子どもの成長とともに必要な支援も変わります。
今の家庭にとって、
無理なく働き続けられる条件は何か
を整理してから仕事を選んでいきましょう。

仕事を探すとき、給与はもちろん大切です。
ひとりで家計を支えている場合、
「少しでも月給の高い会社を選びたい」
と考えるのは自然なことです。
ただ、求人票に書かれた月給だけで仕事を決めてしまうと、実際に働き始めてから、
「思ったより生活が苦しい」
「お迎えに間に合わない」
「仕事は続けたいけれど、毎日がぎりぎり」
となることもあります。
同じ月給でも、実際の働きやすさや家計への影響は違います。
確認したいのは、たとえば、
などです。
また、働く時間が長くなれば、
など、仕事を続けるための支出が増えることもあります。
つまり、
「給与が高い仕事=手元に残るお金が多い仕事」
とは限りません。
たとえば、
A社は月給が2万円高いものの、通勤が片道1時間で残業もある。
B社は月給が少し低いものの、家から近く、17時台に退勤できる。
このような場合、数字だけを見ればA社が魅力的に見えるかもしれません。
しかし、
まで考えると、B社の方が生活全体では無理が少ない場合もあります。
もちろん、どちらが正解ということではありません。
大切なのは、
「月給はいくらか」だけでなく、「その収入で、その生活を続けられるか」
という視点です。
最初から理想の給与でなくても、
といった職場なら、数年後の収入につながることもあります。
今の家計を守ることと、将来の収入を増やすこと。
どちらか一方だけではなく、両方を見ながら選ぶことが大切です。
仕事の収入だけでなく、養育費や固定費を含めて毎月の家計を考えたい方は、こちらも参考にしてください。

子育てと仕事を両立するとき、
親一人の頑張りだけで毎日を回そうとしないこと
も大切です。
仕事を選ぶときには、
「何時まで働けるか」
だけでなく、
その時間、子どもはどこで過ごすのか
を一緒に考えてみましょう。
放課後児童クラブは、保護者が仕事などで昼間家庭にいない小学生に対して、授業終了後などに遊びや生活の場を提供する事業です。CFA Japan
ただし、
などは地域や施設によって異なります。
「仕事が決まってから考えよう」
ではなく、転職や勤務時間の変更を考え始めた段階で、
利用できる学童や放課後の居場所を確認しておく
と安心です。
自治体によっては、ひとり親家庭等日常生活支援事業を実施しています。
この事業では、ひとり親家庭などが、自立のための修学や病気など一定の理由で日常生活に支障がある場合、家庭生活支援員による、
などの支援を受けられる場合があります。CFA Japan
ただし、すべての自治体で同じように利用できる制度ではありません。
実施の有無や利用条件、料金などは、お住まいの自治体で確認する必要があります。CFA Japan
支援制度というと、
「本当に困った人だけが利用するもの」
という印象を持つ方もいるかもしれません。
しかし、仕事を続けるために利用できる制度をあらかじめ知っておくことは、生活を安定させる準備でもあります。
たとえば、
を一度書き出してみるとよいでしょう。
「全部自分で何とかしなければならない」
という前提を外すと、選べる仕事が少し広がることもあります。

子育てと仕事の両立を考えたとき、
「在宅勤務なら、子どものそばにいられるから安心」
と思うこともあるでしょう。
確かに、テレワークには、
といったメリットがあります。
一方で、
在宅勤務だから子育てと仕事が簡単に両立できるとは限りません。
子どもが小さい場合、
「家にいるのだから働きながら見守れる」
と考えると、実際には難しいことがあります。
オンライン会議中に子どもから呼ばれたり、食事を用意したり、宿題を見たりすれば、仕事に集中できる時間は限られます。
在宅勤務を選ぶ場合でも、
勤務時間中の保育や子どもの居場所は別に考える
ことが大切です。
2025年10月からは、3歳以上で小学校就学前の子を養育する一定の労働者について、事業主は、
の5つの中から、2つ以上の措置を講じることが求められています。
労働者は、その会社が用意した措置の中から1つを選択して利用する仕組みです。厚生労働省
ですから、
「子育て中なら必ずテレワークができる」
という制度ではありません。
会社によって、
「時差出勤を選んでいる」
「短時間勤務を利用している」
「テレワーク制度がある」
など対応は異なります。
転職先を確認するときは、
「在宅勤務できますか」だけでなく、「子育て中の社員が利用できる働き方には何がありますか」
と広く確認した方が、実際の選択肢を知ることができます。
働きやすさは、家庭によって違います。
たとえば、
など、在宅勤務以外にもさまざまな考え方があります。
重要なのは、
「人気のある働き方」ではなく、「自分と子どもの生活に合う働き方」
を選ぶことです。
第一部で考えた「時間」、第二部で考えた「収入」「子どもの居場所」「働く場所」を組み合わせると、少しずつ自分に合う条件が見えてきます。
勤務時間や給与、子育てとの両立だけでなく、仕事探し全体を一度整理したい方はこちらをご覧ください。

仕事を探していると、
「子どもがいることを伝えたら不利になるのでは」
「希望条件が多すぎると思われないだろうか」
「どの仕事なら生活と両立できるのか分からない」
と迷うことがあります。
特にひとり親の場合、
という条件を、一人で整理しなければならないこともあります。
そんなときは、最初から一人だけで答えを出そうとしなくてもかまいません。
こども家庭庁では、ひとり親家庭等に対して、
などを行うひとり親家庭等就業・自立支援事業を案内しています。
都道府県や市などが実施主体となっており、最寄りのひとり親家庭支援センター等で相談できる場合があります。CFA Japan
「今すぐ転職したい」という人だけでなく、
「今の仕事を続けるか迷っている」
「子どもが小学校に入るので働き方を変えたい」
「もう少し収入を増やせる方法を考えたい」
という段階でも、相談先を知っておくと選択肢が広がります。
希望する仕事に就くために、資格やスキルが必要な場合もあります。
ひとり親向けには、対象となる教育訓練を受講した場合に費用の一部を支給する制度や、一定の資格取得を目指して6か月以上修業する場合に生活費を支援する高等職業訓練促進給付金などがあります。
対象資格には、看護師、保育士、介護福祉士などの国家資格だけでなく、一定のデジタル分野の民間資格も含まれています。所得や修業期間などの要件があるため、利用前に自治体への確認が必要です。CFA Japan
公的支援だけでなく、民間サービスの中にも、養育費だけでなく、住まいや仕事探しに関するサポートを案内しているものがあります。
今回当サイトで紹介している養育費保証サービスCasaの養育費保証PLUSでは、養育費保証に加えて、関連会社のネットワークを利用した住まい探しや仕事探しのサポートも案内されています。
ただし、これは就職を保証する制度ではありません。
仕事探しそのものは、公的な就業支援や求人サービスなども含めて比較しながら、ご自身に合う方法を選ぶことが大切です。
養育費保証だけでなく、住まいや仕事探しに関するサポート内容も確認したい方は、公式サイトで最新情報を確認できます。

仕事を探しているときは、
「採用されるか」
「今すぐ働けるか」
に意識が向きやすくなります。
しかし、子育てとの両立を考えるなら、
半年後、1年後もこの生活を続けられそうか
という視点も大切です。
新しい仕事を始めた直後は、
「迷惑をかけたくない」
という気持ちから、無理をしてしまうことがあります。
多少の残業を引き受けたり、子どもの予定を後回しにしたりして、
「最初だけだから」
と頑張ることもあるでしょう。
でも、その働き方を毎月続けなければならないとしたらどうでしょうか。
仕事を選ぶときは、
「頑張ればできるか」ではなく、「普通の日でも続けられるか」
で考えてみることが大切です。
保育園のときは延長保育を利用できても、小学校へ入ると、
など、新しい課題が出てくることがあります。
反対に、子どもが成長すれば、今より働ける時間が増えることもあります。
だから、
「今この働き方しかできない」
と、数年先まで決めつける必要もありません。
今は勤務時間を優先する。
子どもが成長したら勤務時間を増やす。
経験を積んでから転職する。
このように、段階的にキャリアを考える方法もあります。
ひとり親家庭では、生活を支えるお金が仕事の給与だけとは限りません。
家庭によっては、
を組み合わせて生活を成り立たせています。
こども家庭庁も、ひとり親家庭への支援を「子育て・生活支援」「就業支援」「養育費確保等支援」「経済的支援」の4本柱として案内しています。CFA Japan
つまり、
仕事だけですべてを解決しようとしない
ことも大切です。
現在養育費を受け取っていても、
「この先も支払いが続くだろうか」
と不安を感じる方もいるでしょう。
民間の養育費保証は、所定の条件のもとで、将来養育費が支払われなくなった場合に保証会社が立て替える仕組みです。
今回紹介しているサービスCasaの養育費保証PLUSでは、最大36か月分の保証が案内されていますが、保証内容や上限は状況によって異なります。
また、公的制度ではなく、有料の民間サービスです。
仕事の収入を増やす方法とは別に、
「将来の養育費未払いにどう備えるか」
という視点で考える選択肢の一つです。
現在養育費を受け取っていて、将来の支払いに不安がある場合には、養育費保証の利用条件を公式サイトで確認できます。
※養育費保証は、仕事や給与を直接支援する制度ではありません。将来の養育費未払いに備えるための選択肢の一つです。
子育てと仕事を両立しようとすると、
「もっと働かなければ」
「もっと子どもとの時間を作らなければ」
と、どちらも完璧にしようとしてしまうことがあります。
でも、仕事と子育ての両立に一つの正解があるわけではありません。
今回確認した7つのポイントを振り返ってみましょう。
① 勤務時間だけでなく、家を出てから帰るまでを見る
通勤、送迎、買い物まで含めて考えます。
② 子どもの急な病気や学校行事に対応できるか
制度だけでなく、実際に休みやすい職場か確認します。
③ 給与と働き続けやすさを一緒に考える
月給だけでなく、保育費や通勤費、将来の昇給も見ます。
④ 保育・学童・生活支援を組み合わせる
一人ですべてを背負わず、使える支援を確認します。
⑤ 在宅勤務だけを正解にしない
時差出勤、短時間勤務、通勤時間の短い職場なども選択肢です。
⑥ 一人で仕事探しを抱え込まない
就業相談や職業訓練なども利用できます。
⑦ 半年後、1年後も続けられるかで考える
子どもの成長に合わせて、働き方を変えていくこともできます。
今は子育てを優先して、勤務時間の短い仕事を選ぶこともあります。
それは、
「キャリアを諦める」ことと同じではありません。
経験を積みながら、
という道もあります。
大切なのは、
「今できること」と「数年後に目指したいこと」を分けて考えること
です。
子育てとの両立だけでなく、
「この先、もう少し収入を増やしたい」
「今の経験を活かして転職できるだろうか」
と考えている方は、姉妹サイトの記事も参考にしてください。
働き方を整えることは、生活を安定させる大切な一歩です。
一方で、
は、それぞれ別々の問題ではなく、生活の中でつながっています。
全部を一度に解決する必要はありません。
使える制度を確認し、必要なら相談し、今の家庭に合う方法を一つずつ選んでいけばよいのです。
そして、現在養育費を受け取っている方で、
「将来、突然支払いが止まることが心配」
という場合には、民間の養育費保証という方法もあります。
今回紹介しているサービスCasaの養育費保証PLUSでは、無料審査によって利用できる可能性を確認でき、審査だけで契約が成立するわけではないと公式サイトで案内されています。
ただし、無料審査には条件があります。
公式サイトでは、
などが示されています。
現在すでに未払いが発生している場合には、まず未払いへの対応を確認してください。
条件に当てはまるか分からない場合は、無料審査で利用できる可能性を確認できます。
※無料審査のみで契約は成立しません。サービス内容・審査条件は変更される場合があるため、申込み前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
子育てと仕事を両立するには?|ひとり親が働き方を選ぶ7つの視点